自立研関東ゼミ2024第1回目一社)ミライの住宅代表森亨介さんによる『空調の基礎を基礎を極める講座(基礎編)』無事終了しました。
早いもので森さんにメイン講師をお願いしてseason5。
毎年中身を精査しながら最も分かりやすい方法を模索していただいて、今回も本当に目からウロコでしたね。
絶対湿度=目に見えない水蒸気が空気にしみ込んでいる量
この表現も非常に分かりやすくてイメージ付きやすいです。
ボルドーと東京でどちらが過酷か?
分かりやすい勉強として今回はフランスボルドーと東京の1年間の温度湿度を月別に空気線図にプロット。
そこから見えてきた衝撃の事実!
画像は超わかりやすい図を自らつくった(株)POTOS DESIGN OFFICEの岡地さんからお借りしました。
これホント分かりやすくて素晴らしいです。
ボルドーは年間対湿度の幅がそんなに大きくないに対して、東京は超乾燥から超多湿までメチャ幅広いことが分かります。
特に夏の超多湿が本当に厄介者で、これを何とかしないことには小さなエネルギーで豊かな暮らしは実現できません。
だからこそ、関東ゼミでもこの水蒸気の動きをしっかり理解するために森さんに先生をお願いしているのです。
比エンタルピーで快適ゾーンを知る
人の快適は当然まちまちですが、この比エンタルピーで考えると
30kj/kgDA以下だと寒くて暖房
30~60が快適
70,80以上だと暑くて眠れない、やる気が起きないレベルですと。
何でも実測がダイジ!
住宅の温度湿度やCO2濃度といった数値を実測するのは当然大事だし、エアコンが実際どれくらいの能力で動いているかも実測ができるんですね。
ということで、恒例のセミナールームのエアコンを実測。
6月19日では吸い込み空気温度24.2℃
湿度52%、吹き出し空気温度8.6℃湿度100%。
エアコン吹き出し口0.85m×0.09m、風速約4.2m/S。
これを掛ける。
0.85m×0.09m×4.2m/s×3600s≒1157㎥/h
1157÷比容積0.83㎥/kgDA≒1390kgDA
これに絶対湿度差2.7kg/kgを掛けて1390×2.7=3753g/h≒3.7L/h
ということでこのエアコンは1時間当たりに約3.7Lの除湿をしていると。
何でも実態がダイジ!
では、本当に除湿しているのかを会場を移動して室外機のドレンを見に全員屋外へ。
これは本邦初の動きで主催者側としては「聞いてないよぉ~」でしたが、実際ドボドボとドレンから水が出てくるのをみんなで確認できました。
論より証拠ですね
次回8/20も同じように実測してこの時期には同じエアコンでどれくらいの除湿をしているかを実際に見てみます。
しかし、知らない人が見たら異様な光景で通報されてもおかしくないレベルでしたw
加湿をすると温度がさがるわけ
暗記でその事象を覚えるのではなく、この空気線図を使えば一目瞭然。
加湿をすると絶対湿度は増える。
でも、比エンタルピーは変わらない。
その交点をたどると温度は低くなっている。
この空気線図は大工さんの”サシガネ”のようですね。
これ一つあれば何でも分かるみたいな^^
森さん、今回も貴重なお話を本当にありがとうございました!!
懇親会も安定の80%越え参加率
もうお約束となった現象ですが嬉しい限りです。
今回は特に新規の参加者さんが多かったのでこの雰囲気を気に入ってくれるといいのですが。。。
大谷家康さんの締め
sto japan中塚さんが改名したということで1次会2次会両方締めをやってもらいました。
この怪しさで新規の方が嫌にならなければいいがww