6/25 第2回関東ゼミ終了しました~。

6月18日に東京も全面解除を受けたのにともない、それでも3蜜忌避して開催いたしました。

 

2月の回にひきつづき一社)ミライの住宅代表の森亨介さんに「目からウロコの温熱額(実践編)」を講演いただきました。

大は小を兼ねない

空調機はオーダーメイドのため、室内の顕熱比率をまさにオーダーメイドできるけど、市販のエアコンでは固定の顕熱比率であるために、その選定を間違えると寒くて蒸し暑い家になってしまいます。

それの解消法をご説明いただきました。

空気線図は大工で言う“さしがね”

設計実務におけるさしがねが空気線図であると。確かにうまいこと言うな~。

これを見ればほとんどの空気の中身が予想できると。

 

“神”Excelーその名も「ケストレルのお供」

そして、今回のメインである森さんが自ら開発された、このExcelがホントに神です^^

一定の条件を入れると、絶対湿度はもちろんのこと、入ってくる空気量、水蒸気量だったり、そこから得られる顕熱比だったり、吹き抜けや階段室から抜ける風量だったり。

もちろん、本当の正確な数字ではありませんが、もちろん全く根拠のない数字でもありません。

私たちは学者ではないのでその数字の正確性よりもあくまで相手に分かりやすく説明するためのイメージツールであって、その目的を果たすためには十分過ぎるツールなので”神”と呼ばせていただいたわけです。

躯体無視の全館空調を撃退!

神Excelを勉強していくと、それはそれは色んなものがとても分かりやすく説明がつきます。

例えば外皮性能を低くするとそれだけ冷暖房負荷がかかることはもちろんのこと、どれだけの空気や水蒸気が出入りしてしまうか?が具体的な数字でもって把握できてしまいます。

これがスマホ片手にちょこっと説明できてしまうのですから素晴らしい!

しかし、高い知識なしには使いこなせない!

簡単入力でも、その入力する項目やパターンをしっかり理解していなくては導き出したい答えがまるで違ってきます。

換気による風量だけを説明したいなら、どの項目とどの項目は入れてはいけないとか%を間違うと全然違う答えになってしまうとか。

相手はExcelなので入力された数字を忖度なく計算してくれます。

故に、正誤判定は入力者に委ねられる。

故に、これは本当に誰でも手に入れられて誰でも使いこなせない神秘的な魔剣なのです^^

来年もまた来てもらいます!

今回、正確には前回もコロナ禍の中でさすがに参加者数も減りましたが、これは実務者としては是が非でもマスターしなくてはならない内容ですので、来年も森さんにはご足労いただいて学ばせていただきたいと思います。

森さん素晴らしい講義をありがとうございました!