第1回関東ゼミ終了しました。
岐阜県立森林文化アカデミー辻充孝准教授による改修版自立循環型住宅への設計ガイドラインの解説を行っていただきました。
昨年の3月に発刊されて半分くらいの方が見受講だったのでタイムリーだったと思います。
やはり、メインは建物外皮のこと
500ページ近いボリュームですがその中で最大ページを割いているのが第3章建物外皮の省エネルギー改修。
ナノデ、解説もここが当然メインとなりました。
キリュウを止めるな!
断熱性能を向上させるためにも気流止はもはや常識になっていますが、場合によってはそれがNGになってしまうと。
それが外壁のクラックや雨水の浸入箇所があり、その補修をしない場合は、気流を止めてしまったが故にこれまでその気流のお陰で乾いていた木材が逆に乾かなくなりそれが腐れに繋がるということです。
確かに良く考えてみたら大いに可能性アリな話ですよね。
気密測定器3台!
既存住宅の気密を測定するにはあまりにも漏気が多過ぎて測れない場合が多い。
そこで測定器を3台つかってやれば測れると・・・。
しかし、実際はそんなこと出来ないですよね。
で、テキストにはおおよその相当隙間面積C値が記載されてあり、実際関東ゼミ生の梶原さん物件で測定したところ13.5㎠/㎡でかなり近いことも分かりました。
Q*??
Q*;区画熱損失
という考え方。
これは外皮の熱損失だけでなく、非暖房室への熱損失と漏気による熱損失も考慮して計算されます。
線熱貫流率(ψ値)は無断熱の家だと断熱アリと比べて10倍以上の熱損失になるんですね。
改修前を調べる!
改修、特に断熱改修をする場合にその費用対効果を求めるのがなかなか難しいです。
そこで、ここでは用途別エネルギー消費量の推計ってことで改修前の電気、ガス、灯油等々の実際エネルギー使用量を換算係数をかけて、用途分解と季節変動要素を考慮して算定する方法なども紹介しています。
この改修前計算のソフトは巷でもありそうで無くて、辻先生ならちゃちゃっとこれをExcel化出来そうですね。
もうやってるのかな?
毎度のことながら一度や二度聞いただけでは身に付かないので、このカリキュラムも何度かはやらないとダメですね。
お楽しみ懇親会はいつものように大盛り上がり!
解説するまでも無くいつも皆さん本当に楽しんでいただけるので企画側としては本当に嬉しいです^^