第5回関東ゼミ終了しましたー。

はやいもので今年最後の関東ゼミが無事終了いたしました。

最後の〆はやはり事例発表!

5名の方に発表いただきました。

 

 

ミッション-夏の絶対湿度12g/kgDA以下にせよ!

発表者は(株)アセットフォーの荒井貴好さん。タイトルは「快適な夏を目指して・・・」ですが、見出しにあるようにお施主様からズバリ夏の絶対湿度指定まで来た超ツワモノ相手に見事それを実現させた案件でした。

階間の放射暖房もUA0.35W/㎡Kという外皮性能だからこそ放射が効いて風の無い快適空間が実現するのだと思います。

お施主様の反対もあり、冷房放射は実現しなかったようですが、外野としては是非その辺も結果がしりたかったところです^^

土間×そよ風は相思相愛

2番バッターはco-designstudioの小嶋直さん。

「土間のある住宅とそよ風の相性」で発表いただきました。

小嶋と言えば土間、土間と言えば小嶋と世間から評判になるくらい土間の設計が多く、そして太陽熱集熱システムのそよ風も過去多く採用していて、その相性と実際の温熱結果の検証。

太陽の恵みを土間に蓄えられるメリットがあるんですが、その分過乾燥気味なるという結果が出て、ここを極力エネルギー負荷がかからないように改善するかがポイントですね。

 

換気すると乾燥するんだよね

3番バッターは松島匠建(株)松島克幸さん。

「続!換気とCO2濃度」ということで、昨年発表いただいたご自宅の更なる深化経過を発表いただきました。

やはり、冬場の過乾燥と換気回数は密接不可分で回数を減らせば、乾燥は減らせるが当然CO2濃度は上がる。

それを解消できる方法の一つとして全熱交換機を入れて、CO2排出しつつ湿度は戻すべく、今回秘密兵器としてダクトレス全熱交換機のVENTOsan(ヴェントサン)を新たに取り付けたのでその結果は来年のお楽しみということで、途中メーカーのエディフィス省エネテックの改正さんが飛び入りで参戦!

しっかり自社の宣伝もされていきました^^

シンプル設備でどこまで全館空調できるのか

4番バッターは大竹工務店の大竹俊光さん。

「市販壁掛けエアコン×床下熱交換換気による全館空調の検証」はおおむね狙い通りの結果が得られたと。

強いて言えば、夏の一部部屋が少し冷気が配れていないところと日射取得不足のところを改善。あと、電気使用量が比較的多くなってる部分をなんとかせねばと。

事例発表初体験の大竹さんですが、初めてのことで何かと大変だったと思います。

でも、こうして温熱データをとることによって色んなことが明らかになり、そして発表して色んな方からアドバイスをもらうことで更に知識と経験が増します。

ナノデ、まだ発表されてない方は絶対やった方が良いですよ~。

死と隣り合わせの生活から救え!

トリは梶原建築梶原高一さん。

「築100年住宅の区画断熱改修~区画内外を温熱分析~」ということで、既存住宅内にBeforeとAfterが混在するという面白い物件の考察を。

高齢なお施主様で改修前は決死の覚悟でお風呂に入っていたという下手したらヒートショックで亡くっていたかもしれないような過酷な生活を”当たり前”のようにされていたところをガッツリ断熱でどこまで良くなったか。

結果はヒートショックのリスクがほぼなくなるくらいの温熱環境になりましたが、測定して分かったことも多く、例えば冬場の南面取得熱を効率よく室内に取り込めばもっと省エネになるし、夏場の非改修区画からの安定した冷気もうまく取り込めれば・・・ナドナド。

費用をそんなにかけることなくまだまだ効果が得られそうなポテンシャルが垣間見えました。

事例発表はグループディスカッションがマスト!

昨年、わたしのMCトークを少し長くし過ぎて肝心のグループディスカッション時間が無くなってしまいました(^-^;

今回はその猛省して関口宏ばりのあまりしゃべらないで粛々と進める方式にしたのでちゃんと時間がつくれました。

やはり、この時間もメチャメチャ大事です!

 

ということで、発表者の皆さん、参加者の皆さんお疲れさまでした。

来年も関東ゼミ宜しくお願い致します~!

お楽しみ懇親会乾杯の音頭はこの人

お楽しみ懇親会は相変わらずの80%超え参加率。

乾杯の音頭は久々に来てくれた富士吉田三兄弟次男の天野さん♪

おっさん化炭素率99%でしたが、本当に楽しい面々です。

来年も大いに飲みましょう(^^)/